はい、みなさまこんにちは( ゚Д゚)!
次回に続き、塩害用の端末処理作業の紹介になります(; ・`д・´)
前回は外装の剥ぎ取りまでいきましたので、
今回はそこから順をおって解説していきたいとおもいます(; ・`д・´)
外装の剥ぎ取り330㎜が完了したら、こんな感じになっています(; ・`д・´)
次に遮へい銅テープを、45㎜まではぎとります(; ・`д・´)
遮へい銅テープの上に巻いている保護の紙テープは全部取ってもらって
大丈夫です(‘◇’)ゞ
青相の先端部分は、わざと失敗して、刃を入れすぎたのですが、
白い保護テープをむいていくと、
中身の遮へい銅テープも切断してしまっていますね(; ・`д・´)
ただ、ここの傷辺りは、今から全部とっぱらってしまうので
問題はありません(; ・`д・´)
重要なのは、この根元に傷がついていないかということだけです(‘◇’)ゞ
遮へい銅テープがでてくると、その上に色識別テープがあり、
色の並びが間違えていないか、再確認しておきます(‘ω’)
この色テープも不要なので、根元で切りおとします(; ・`д・´)
外装から45ミリのところに、同封のすずメッキ線を
2重に巻きます(‘ω’)
先端から順番に、遮へい銅テープをとっていきます(‘ω’)
最後は、すずメッキ線にそって、遮へい銅テープで
こでながら引きちぎる形にしますが、
ちからの入れ具合で、銅テープがクシャることがあるので、
私は、すずメッキ線の上に刃を垂直において、その刃で引きちぎる
ように遮へい銅テープを除去します(‘ω’)
ここの切り口はできるだけ滑らかにします(‘ω’)
失敗したら、ニッパーやナイフで切り口を剪定するのですが、
この下に巻いている半導電層という黒いものは、高圧ケーブルの中の
心臓部であり、一番ストレスのかかる部分です(‘ω’)
傷一つつけてはいけません(; ・`д・´)
銅テープは素手でごちょごちょ触ってたり作業してたら、簡単に切れて
血がついたりします(; ・`д・´)
滑かに切り口をそろえるのに必死で、この半導電層に傷をつけないように
注意します(; ・`д・´)
はい、3本とも、遮へい銅テープをはぎとるとこんな感じ(; ・`д・´)
同じ要領で、遮へい銅テープより10㎜上の箇所にすずメッキ線を
巻いて、半導電層をはぎとります(; ・`д・´)
すずメッキ線をしっかり巻いていないと、このはぎ取るときに、
巻がほどけて、くるくると下のほうまで、ばらけてしまいます(; ・`д・´)
そうなると、もとに戻して綺麗な巻きになりにくいので、寸法がくるって
しまいます(; ・`д・´)
さて、これで、次は先端を心線までシースをむきます(; ・`д・´)
先端から55㎜を心線まで向いて、20㎜の間で
斜めになだらかに鉛筆削りをします(‘ω’)
今の時代、ナイフで鉛筆削りといってもピンとこないかも
しれませんが、
この形を全部鉛筆削り方式でつくるには時間もかかりますし、
心線に刃がどうしても当たって傷つけてしまうので、
私のやり方としては、まず
先端から75㎜から先端方向に20㎜までの間で
鉛筆削りをしておきます(‘ω’)
それから、先端55㎜の部分を縦に刃を入れ、
ニッパーで開くと、素早く傷がつかずに硬いシースをむくことが
できます(‘ω’)
先っちょは、ヤスリをかけて、バリをとります(‘ω’)
外装から120㎜以上下がったところに、色別テープを
各電線に巻いておきます(‘ω’)
後でもいいのですが、もう少ししたら手がべたべたになる
可能性があるので、さきにやっておきます(‘ω’)
そして、仮に取り付けた、すずメッキ線を外します(‘ω’)
遮へい銅テープの切り口はニッパーの柄の部分などで軽く押さえて、
シースに沿うようにして滑らかにします(; ・`д・´)
ここまできた時点で、シースを清掃します(‘ω’)
ふつうのエタノールだと、水分が含まれています。
したがって、無水エタノールを使用し、シースをふきふき
します(‘ω’)
普通のエタノールで清掃すると、水分をつけてしまうような
ものなので、必ず無水エタノールですぐ揮発するようにします☆
この部分に水分は一滴もいれないのが重要なのです(‘ω’)
だから雨の日に、ブルーシートかけて端末をあげるなど
工程に余裕がなかったとしても、私はしたくないです(; ・`д・´)
数年後、それが原因でケーブルがパンクしたら自分の責任に
なりますもの( ;∀;)
清掃がおわれば、次に、ACPテープを巻きます(‘ω’)
遮へい銅テープの切り口から10㎜下から、先端方向へ40mm
巻き上げて、往復してまた戻ってきます(‘ω’)
そうすると、一枚ちょうど使い切る長さになってます(‘ω’)
ややひっぱりながら、でもシワにならないように巻くのはなかなか
難しいです(; ・`д・´)
乾いた焼きのりのように、粘着性があまりないので、2分の1掛けで
まいていくのですが、3分の1掛けくらいで緩やかに巻いていかないと
隙間ができてしまいますので注意です(; ・`д・´)
巻き終わるとこんなかんじです(‘ω’)ノ
神経を使う部分はここまでと言いたいですが、
あと一つのこっています(; ・`д・´)
次に、接地金具の取付です(; ・`д・´)
別に巻かなくていいのですが、接地線に、ビニルテープを巻いて
おきます(‘ω’)
後で、クネクネ巻いたりするのにポキッと根元で折れる可能性が
あるのでチョット補強の意味も兼ねて緑テープでも巻いておきます(‘ω’)
外装のむき始め箇所から、5ミリ上に、接地金具をはさみます(‘Д’)
ちょっと指で広げてからパチンとはさみこみますが、
金具を斜めに挟もうとすると、遮へい銅テープに食い込んで、
傷がついたり亀裂が入ってやり直したことがあるので、
ここでも気をぬかないほうがいいです(; ・`д・´)
そして、この金具を保護する白いテープをまきます(‘ω’)
ここまでくると、あともう一息です☆
同封されている潤滑油を付属のビニール手袋を着用して
シースをヌリヌリします(‘ω’)
結構たっぷりめに塗っても大丈夫です(‘ω’)
半導電層には塗る必要はないですが、塗ってしまっても大丈夫です(‘ω’)
心線とかにも塗っても塗らなくてもだいじょうぶです(‘ω’)
そして、普通のアサヒニューパッド100ですと
本体の口元にも潤滑油を塗って差し込むだけなのですが、
今回のアサヒニューパッド200は、本体に栓がしていますので、
まずこの白い栓をぬきます(; ・`д・´)
知らない人は最初びっくりするくらい引っこ抜く力が必要です(; ・`д・´)
硬いシースや外装を剥くのを1とすると、4か5くらいのパワーが
必要です(; ・`д・´)
コツはぐりぐり回しながら引っこ抜くのですが、
200sqの入線作業でもしているくらいの握力と腹筋が必要です(; ・`д・´)
引っこ抜くと、こんな長いものが入っています(; ・`д・´)
そんな長いもんで栓しなくても、、Σ(; ・`д・´)
そして、こちらの入り口にも潤滑油を塗りますが、
説明書には中のほうにも塗るようにかいてあるので、
第2関節くらいまで指を入れないと、そこには到達しませんが、
指が太いので、はいりません(; ・`д・´)w
そして、本体を一気に挿入します(; ・`д・´)
結構入らない(; ・`д・´)
あと一センチくらいが硬くて入りにくいですが、根性で
なんとか挿入します(; ・`д・´)
外装のむき始め、先端より330㎜の箇所まで、本体が到達すれば、
圧着箇所までちゃんと心線が到達していることになります( `ー´)ノ
そして、圧着箇所が×印してあるので、圧着します(‘ω’)
間違えて、圧縮接続しないこと(; ・`д・´)
そして、下部の仕舞をします(‘ω’)
緑テープを巻いた接地線を同封のパテを巻いたのちに
シースに沿わしてから、本体下部をペロンと下方向にさげます(‘ω’)
結束バンドで固定して、アサヒPテープを巻いて保護(‘ω’)
これで端末処理材としては作業完了です(‘◇’)ゞ
私はいつもこのついでで、高圧引下線のPDCもつけてしまいます(‘ω’)
PDCを1~2メートル切断したものを各相につけていきます(‘ω’)
この200用の銅管端子は 今度は【圧縮】接続します(‘ω’)
PAS(高圧期中開閉器)のリード線も圧縮端子の銅管端子をつけますので
圧着、圧縮を間違えないように気をつけます(‘◇’)ゞ
PDCと端末本体の端子をSUSのマメボルトで接続します(‘ω’)
緩まないように、スプリングワッシャーはちゃんといれます(‘Д’)
3相とも接続したら
接続部をアサヒPテープを巻きます(; ・`д・´)
融着テープでもいいですが、Pテープが2巻も同封されているので
ボンボンに巻きまくってもあまります(; ・`д・´)
まきおわったら同封のゴムカバーをかぶせます(; ・`д・´)
碍子に当たるちょっと手前までで、少し隙間をあけておきます(‘ω’)
万が一雨がこの中にはいったとしても、排水できる隙間を確保
しておくということですね(^^)/
ゴムカバーの上部は水が侵入しないようにガッチリテープを巻きます(; ・`д・´)
念のため、自己融着テープを巻いて隙間をきっちり埋めてから、
アサヒPテープを巻いたら、やっとすべての工程は
完了です(‘◇’)ゞ
長きにわたって解説してきましたが、これでやっと完了です(‘◇’)ゞ
停電工事でこの責任重大な作業を、復電時間をきにかけながら
いつもするので、結構精神的に疲れます(; ・`д・´)
入線が手間取ったら、復電迄の時間の余裕も無くなりますし、
なにせ、失敗は許されません(; ・`д・´)
一発勝負です(; ・`д・´)
これは当事者にならないとわからない気持ちなのですが、
一回でも経験すると、電気工事士としての戦闘力はグンと上がることは
間違いありません(; ・`д・´)
端末をあげてから、主任技術者による、高圧ケーブルの
絶縁耐力試験を実施します(; ・`д・´)
最大使用電圧の10,350Vを連続10分間かけます(; ・`д・´)
ドキドキの10分間です(; ・`д・´)
ぜひみなさんにも味わってほしい緊張感です(; ・`д・´)