はい、みなさまこんにちは( ゚Д゚)!
先日、嵐によって中継ポールが腐食により傾いた現場ですが、
施設内の他照明柱の根元の調査をしてほしいとの依頼があり
ましたので、再び伺うことに(‘ω’)ノ
また、もう一か所修繕依頼で、
建物に引き込むためにアンカーをALCに打って
弱電の支線を引っ張っていた箇所があるのですが
嵐の日に、アンカーが抜けて、架空電線が垂れ下がっているような
ので、修繕するように早速かけつけます(; ・`д・´)
こちらが、架空線が垂れているようです(; ・`д・´)
引き留めのアンカーぬけております(; ・`д・´)
手前大きく育った木の枝があり、それに叩かれて、
アンカーが抜けたと思われますので、
まず、木の伐採をし、
引っ張られている壁面にもう一回アンカーを打設しても
ALCなので、アンカーが効きにくいため
90度横の外壁面にL金具を取付、アンカーを3点ほど打設して
張力のベクトルを少しでも小さくすることにします(*’ω’*)
換気扇フードの外壁面に前はアンカーが打ってありましたが、
今回は雨樋側に打ち直します(*’ω’*)
ALCアンカーってどのタイプでも、なんとなく効きにくいです(; ・`д・´)
なので、引っ張られる方向に1か所だけアンカーをもむなんて、
揺れて、アンカーの穴が広がっていけば、抜けることは容易に考え
れますよね(; ・`д・´)
3点支持で三分のSUSボルトナットにて緩み留め兼ねて、
力を分散できるように固定します(; ・`д・´)
そして思いっきり引っ張っても物理的に支線が足りないので、
ステンレスの針金を何重にも巻いて繋げます(; ・`д・´)
アンテナを建てる時のステンレスの針金なのですが、
どういうわけか、これはなかなか切れません(; ・`д・´)
どんな強い台風がきてもアンテナをひっぱっているワイヤーって
切れてるの見たことないです(; ・`д・´)
その針金を3重、4重にしているので、へたな鉄のバンセンよりも
頑丈です(; ・`д・´)
きんでんさんも、引込線が修繕などで短くなって足りないときは、
SUSの針金で同じように継ぎ足したり昔はよくされていましたが、
引込でもそうした方法で継いでいるので、計算上大丈夫なんでしょう(; ・`д・´)
架空線はピンと張りなおされて美しく復旧致しました(*’ω’*)
さて、次は、場内の他照明柱などの根元調査をします(*’ω’*)
傾いて1次対応をしているポールがみえますが、
その手前にガラスグローブを取り外した照明柱があり、
こちらを見てみましょう(^^)/
点検口の下端が土に埋もれており、
根巻コンクリートが無いので、掘ってみると、結構腐食がすすんで
います(; ・`д・´)
腐食は土と接している部分でマクロセルによって起こりやすい
ので、ジメジメしていたり植栽の中などに建っているものは
さらに腐食が加速していきます(; ・`д・´)
次にこの照明柱をみてみます(*’ω’*)
照明柱基礎の上にVP150により根巻保護をしていますが、
よくみると、穴が空いています(; ・`д・´)
VPと照明柱の1センチほどの隙間をコーキングで埋めたようですが
そのコーキングが痩せてきて、穴が空いている箇所をみると
中は空洞です(; ・`д・´)
モルタルなど充填しているわけでもなく、根元をVPという樹脂で
コーティングする目的で巻かれているようですが、
隙間から雨水が入れば、腐食し、雨の度に腐食を進める形になって
しまっています(; ・`д・´)
この照明柱はどうでしょうか(; ・`д・´)
おなじようなVPで根元を保護していますが、コーキングが痩せて、
隙間に水が溜まってしまうので、
その水分が乾くまでは水がずっと根元に残るので、
とてもよろしくないです(; ・`д・´)
こちらの照明はちょっと傾いていますが、
何かぶつけられたのか、点検口で歪んでいます(; ・`д・´)
点検口蓋を外すと、VPと照明柱との隙間は腐食による
サビが埋まっているので、結構腐って肉厚が薄くなっています(; ・`д・´)
開口部も折れているので、
腐食が進むと、やがて倒壊するでしょう(; ・`д・´)
その他も同じようにコーキングが痩せて、その部分が
腐食しているパターンです(; ・`д・´)
コーキングは屋外ならなおさらですが、経年劣化で痩せて
くるので、このやり方で根巻保護をしていて照明柱が
倒れているのを過去何本もみています(; ・`д・´)
この隙間に雨水がたまるだけだとまだマシですが、
犬のオシッコが溜まると、腐食効果は絶大です(; ・`д・´)w
たとえば、この照明柱は少し前に建替えられて、VPにより
根巻保護されていますね(‘ω’)
茶色のコーキングで綺麗に上部を防水処理されていますが、
これが、数年後には
こうなることを我々は知っているので、
腐食を促す形になってしまう間違った工法なんですね(; ・`д・´)
この工法で一本照明柱が倒壊した施設より、根巻保護をやり直して
欲しいという依頼があった時のこともまたご紹介いたします(*’ω’*)
とにかく、普段根元なんて気にしてみないので
腐って倒壊してから、腐食が進んでいたことに気づくのです(; ・`д・´)
みなさまも自宅の引込柱などちょっと気にかけて診てみることを
お勧めします(*’ω’*)