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日別アーカイブ: 2022年3月8日

高圧ケーブル端末処理(塩害用)①!

はい、みなさまこんにちは( ゚Д゚)!

今回は、高圧ケーブルの端末処理についてご紹介です(‘ω’)

 

普段、高圧の工事でましてや、端末処理の作業なんていうのは

停電工事が多く、官公庁の仕事でも丁寧に工事写真を撮っている

余裕はありません(;^_^A

 

今回は端末処理だけの依頼で、低圧から高圧に切替するのに、

予め、装柱してキューピクルを据えて高圧設備を先につくっておける工事

らしく、ゆっくりと端末をあげれるということなんです(‘ω’)

現場が海沿いで工事日に雨天も予想されるために

屋外用の端末は、弊社の倉庫でさきに処理しておいて、当日

配線後、屋内端末だけ上げるようにすれば、万が一雨天でも、

屋内側は雨の影響を受けないということで、私のワガママを聞いて

いただき、弊社に高圧ケーブルと端末処理剤を納入していただきました。

塩害用の端末処理剤なので、デカいです(; ・`д・´)

中身はこんな感じですね(‘Д’)

アサヒニューパット200 ですが、

塩害用ではない普通のアサヒニューパット100ですと

箱は6分の一くらいで、値段も6分の一くらいですかね(; ・`д・´)

端末処理をして、PAS(高圧気中開閉器)までの接続点として、

PDC(屋外用高圧引下線)もだいたいの寸法でセットで接続しておくと

 

当日はPASからの2次側ケーブルに接続するだけなので大幅な工事時間を

縮小できるので、倉庫でつくっておきます(‘ω’)

 

普段お目にかかれず、誰も教えてくれない端末処理なので

私がこのブログを通じて、ひとつひとつ紹介できればと思います(; ・`д・´)

 

さて、同封されている、作業手順書をみて、順にくみたてて

いきます(; ・`д・´)

アサヒニューパット100には、カラーで分かりやすい一枚の

説明書がついてくるのですが、

アサヒニューパット200の説明書は白黒コピーで、ちょっと

わかりにくい説明書になります(; ・`д・´)

まず、下準備として、

端末処理をしやすい環境をつくります(; ・`д・´)

高圧の部分でも一番重要な部分になりますので、できるだけ

いい体勢、正確な作業ができるようにケーブルをどこかに固定したり

して、ミスしないように準備をするわけです(; ・`д・´)

責任重大でミス一つ許されない作業なので、できるだけ

良い環境をつくります(‘ω’)

 

これが、柱上で雨風嵐の中での作業だとしたら、

端末処理失敗するリスク大ですもんね(; ・`д・´)

停電日が決まっていたら仕方ないですが、基本、

端末処理剤には湿気はもちろん雨風一滴も作業中に

患部にいれてはいけません(; ・`д・´)

後に、付着した少しの水分水トリ―現象というものを起こし、
絶縁破壊し、ケーブルがパンクします(; ・`д・´)

パンクするとどうなるのか?

その施設全停電です(; ・`д・´)

それを想像するだけで、何千万何億の賠償、、、

その施設が病院などの場合を考えてください、、

とんでもない影響を及ぼしてしまうことは容易に想像できます(; ・`д・´)

 

要は、確実に、晴れの日に無理な工程を組まず作業するか

私のように、あらかじめ屋外の端末を処理したものを当日

屋外から屋内側へ入線する形をとるほうが、リスクはほぼ

なくなります(; ・`д・´)

さて、まずはその準備として、外装の皮むき寸法を確認します☆

 

塩害用の場合、先端からケーブルヘッドまでの距離は840㎜以上

外装の皮むきは330㎜になります。

一般的な端末処理剤の場合、

屋外用で183㎜、屋内用で175㎜になります(; ・`д・´)

 

これらを考慮して、脚立などにケーブルを固定して作業します( `ー´)ノ

あと重要なのが、相の確認です(‘◇’)ゞ

高圧ケーブルを取替する場合、青、白、赤、

この色の並びを間違えないようにしないといけません(; ・`д・´)

場所により、左側が赤相だったり、青相だったり違います。

今回は新設なので、屋外側を例えば、左から赤、白、青と決めたら、

屋内側の端末処理をあげる時も、同じく、左から赤、白、青とします(‘ω’)

 

受電するときに、高圧ケーブルの耐圧試験、リレー試験など様々なチェックが

主任技術者がされますが、

万が一、逆相だったりして、モーターが逆回転して壊れたなどの事故があった場合

 

相の間違いは、施工業者の責任になります(; ・`д・´)

その他は確認不足ということで主任技術者の責任にはなります(; ・`д・´)

 

ですので、基本、既設と同じ色同士の並びで高圧ケーブルの相を

間違えない限りは、2次側で機械のあちこちで、相が入れ替わったり

していたとしても、今までと同じように動くはずなんです(‘◇’)ゞ

先端を少し皮をはぐと、色識別テープがでてくるので、

こちらはちょっとわかりにくいですが、白色なのでN相だと

いうことがわかります(‘ω’)

2本目をめくると、青色なのでT相なのがわかりますね(‘ω’)

これで、のこりの1本は赤色のR相ということになります(‘ω’)

ここで、ケーブルにビニルテープで色分けしておくと

固定する時に間違えずに安心です(‘ω’)

840㎜に余長、先端を100~200㎜みて、だいたい

1000㎜ほどの位置にケーブルヘッドを取付、固定します(‘ω’)

各線の線間は200㎜の離隔が必要なので、

目安として、200㎜ピッチで印をつけときます(‘ω’)

そして、だいたい200㎜間隔で線を固定するとこんな感じです(‘◇’)ゞ

固定せずに、ペローンと横たわった電線を処理はしにくいので

私はいつもこうやって作業します(; ・`д・´)

だいたいの形がきまったところで、ケーブルヘッドから

約840㎜のところで、ケーブルの先端を切断して、

各線の頭を揃えます(‘◇’)ゞ

ここで、立った時や座ったときに、肩より少し下に電線が

くるように固定すれば、皮むきの作業がしやすいです(; ・`д・´)

この碍子がついた本体を取り付けると、こういう感じの

仕上がりになります(; ・`д・´)

 

昔はこういったプレハブ工法のキットが無いために、

この碍子の部分は、すべてテープで巻いてストレスコーン

と呼ばれる部分を職人の手で作っていました(; ・`д・´)

最後に端子の部分は圧着接続しますが、

 

昔は圧着機もなかったので、ハンダ付けで端子は接続していました。

【高圧ケーブル作業主任者】の資格を得るには

その昔の工法でストレスコーンを実際手で巻いてつくったり、ハンダ

付けで端子をつけたりというのも教えてくださいます。

もちろん、現代のこのようなプレハブ工法の端末処理剤を用いて

作業のポイントなども教えていただき、座学などを経て、実技試験に

合格すると、免許を取得することができます(‘ω’)

 

この部分は本当に何回も言うように、電気の部分でも最も

危険でもっとも重要な要素であるので、十分に知識と技術をもつひと

以外さわってはいけないと思います(; ・`д・´)

 

さて、また脱線しましたが、
さっそく外装をむいていきましょう(; ・`д・´

外装は固く、電工ナイフをお持ちの方はちゃんと研いでおかないと

刃がはいりません(; ・`д・´)

僕はカッターナイフ派なので、端末をあげるときは必ず新しい刃に

代えます(; ・`д・´)

切れ味がわるくて、力んだりすると、ぐっと余計に刃が入ったり

して、外装の中の遮へい銅テープや半導電層と呼ばれるものに

傷をつけてしまいます。

外装向く段階で、この中身の重要部分に傷がついた時点で

やり直しになりますΣ(; ・`д・´)がビーン

また、電線を先っちょちょん切って、寸法とりなおしです(; ・`д・´)

 

上記のような、高圧ケーブルの外装、内装の厚み分しか

刃が入らないように設計された、専用のシースカッターがあります(*’ω’*)

定価で12万ほどします(; ・`д・´)

、、弊社はそこにお金をかけず、自分の手で頑張りますw

 

何回か端末処理をしていけば、シースカッターを使わずとも

全然問題なく皮剥ぎができるようになります(‘◇’)ゞ

そのコツを今回は教えますので、参考にしてください(‘ω’)ノ

まず、ケーブルの先端部分で、ナイフの刃を入れていきます。

外装の剥ぎ取りは、先端から330㎜までですが、

330㎜の場所から、ナイフの刃を入れ始めた場合、

もし失敗して、中身まで傷をいれたら、やり直しすることになります(; ・`д・´)

 

ですが、この先端の部分は、後々の工程で心線まで皮をむいてしまう

為に、遮へい銅テープなどまで傷が入っても、どうせそこは捨てるので

最初の刃をいれる練習という感じで、ここで刃の入る角度や切れ味、力の

入れ具合などの感覚をつかみます(; ・`д・´)

外装をむくと、白い紙テープが巻いてありますが、

これは傷つけても大丈夫です(‘◇’)ゞ

この白い紙テープの次に、遮へい銅テープが巻いてあります(; ・`д・´)

はい、この白い紙テープのなかに金色に光るのが

遮へい銅テープですが、

ちょっと試しに傷つけて失敗してみました(‘ω’)

 

刃が入りすぎると、写真のように、傷がついてしまい、、

銅テープが切れてしまったります(; ・`д・´)

でも、ここは先端なので、心線だったり、シースしか残らない

部分になりますので、やり直しはしなくて大丈夫!

刃を入れる角度は、外装に対して、垂直ぎみにしてしまうと

写真のように、、刃が入りすぎた場合、

すぐに内装に到達してしまします(; ・`д・´)

ですが、外装に対して、60度ほど刃を傾けて入れることにより

もし、外装をとおりこして、刃が入り込んだとしても、

このように、白い紙テープの上に刃が横たわる形になるので

遮へい銅テープに刃が入らないのです(; ・`д・´)!

この刃の入れる角度は先端部分をみながら最初に刃を入れて

確認すれば、目で見てわかります(‘ω’)

 

重要なのは、刃を入れる角度です!

 

切れ味の悪いナイフを使うと、無理に力をいれたりして、

ぐっとおしこんだりして、角度が浅くなって失敗するので

切れ味のいいナイフをおすすめします(‘ω’)

 

そして、先端からケーブルヘッド方向に皮をはいでいきます(‘ω’)

刃を10センチほどいれたら、ニッパーかペンチで切った部分を

開いていくと、わかりやすいです(‘ω’)

多少刃が届いていなくても、引きちぎって、魚を開くようなイメージで

はいでいくのが一番理想な剥ぎ方です(‘ω’)

こういう形で、ニッパーで回転しながら開いていくのが、力をあまり

使わずに他を傷つけないで済む方法ですね(‘ω’)

ペンチだと、この皮をつかむときや、開くときにペンチの本体の角が

当たってしまい、遮へい銅テープを傷つけることがあります(‘ω’)

実際は結構硬い皮なので、力をいれるので、

滑ったりすると、工具が当たるだけで簡単に中身に傷がつきます(; ・`д・´)

先端より330㎜の地点にやってまいりました(; ・`д・´)

ここらへんの皮むきが、一番神経を使います(; ・`д・´)!

 

端末処理の作業工程の中で一番神経を使うのがここなので、

シースカッターがあれば、そこが簡単に安全にすんでしまうとなり、

カッターに10万かけてでも安いかなと思ったりはします(; ・`д・´)w

 

この部分は、刃を入れすぎず、息をとめながら最新の注意を

払いながら引きちぎるような感覚ではいでいきます(; ・`д・´)

外装を3本むき終わりました( 一一)

私の中でこの工程が済めば、もう終わったも同然ですw

一番最初でありながら、一番神経を使います(; ・`д・´)

ここからも要素としては、神経を使って作業は続きますが、

7割は無事完了したようなもんです(‘◇’)ゞ

 

ちょっと長くなるので、今回はここまでにして

次回で続きの作業を紹介することにします(; ・`д・´)