はい、みなさまこんにちは( ゚Д゚)!
今回は、高圧ケーブルの端末処理についてご紹介です(‘ω’)
普段、高圧の工事でましてや、端末処理の作業なんていうのは
停電工事が多く、官公庁の仕事でも丁寧に工事写真を撮っている
余裕はありません(;^_^A
今回は端末処理だけの依頼で、低圧から高圧に切替するのに、
予め、装柱してキューピクルを据えて高圧設備を先につくっておける工事
らしく、ゆっくりと端末をあげれるということなんです(‘ω’)
現場が海沿いで工事日に雨天も予想されるために
屋外用の端末は、弊社の倉庫でさきに処理しておいて、当日
配線後、屋内端末だけ上げるようにすれば、万が一雨天でも、
屋内側は雨の影響を受けないということで、私のワガママを聞いて
いただき、弊社に高圧ケーブルと端末処理剤を納入していただきました。
塩害用の端末処理剤なので、デカいです(; ・`д・´)
中身はこんな感じですね(‘Д’)
アサヒニューパット200 ですが、
塩害用ではない普通のアサヒニューパット100ですと
箱は6分の一くらいで、値段も6分の一くらいですかね(; ・`д・´)
端末処理をして、PAS(高圧気中開閉器)までの接続点として、
PDC(屋外用高圧引下線)もだいたいの寸法でセットで接続しておくと
当日はPASからの2次側ケーブルに接続するだけなので大幅な工事時間を
縮小できるので、倉庫でつくっておきます(‘ω’)
普段お目にかかれず、誰も教えてくれない端末処理なので
私がこのブログを通じて、ひとつひとつ紹介できればと思います(; ・`д・´)
さて、同封されている、作業手順書をみて、順にくみたてて
いきます(; ・`д・´)
アサヒニューパット100には、カラーで分かりやすい一枚の
説明書がついてくるのですが、
アサヒニューパット200の説明書は白黒コピーで、ちょっと
わかりにくい説明書になります(; ・`д・´)
まず、下準備として、
端末処理をしやすい環境をつくります(; ・`д・´)
高圧の部分でも一番重要な部分になりますので、できるだけ
いい体勢、正確な作業ができるようにケーブルをどこかに固定したり
して、ミスしないように準備をするわけです(; ・`д・´)
責任重大でミス一つ許されない作業なので、できるだけ
良い環境をつくります(‘ω’)
これが、柱上で雨風嵐の中での作業だとしたら、
端末処理失敗するリスク大ですもんね(; ・`д・´)
停電日が決まっていたら仕方ないですが、基本、
端末処理剤には湿気はもちろん雨風一滴も作業中に
患部にいれてはいけません(; ・`д・´)
後に、付着した少しの水分水トリ―現象というものを起こし、
絶縁破壊し、ケーブルがパンクします(; ・`д・´)
パンクするとどうなるのか?
その施設全停電です(; ・`д・´)
それを想像するだけで、何千万何億の賠償、、、
その施設が病院などの場合を考えてください、、
とんでもない影響を及ぼしてしまうことは容易に想像できます(; ・`д・´)
要は、確実に、晴れの日に無理な工程を組まず作業するか
私のように、あらかじめ屋外の端末を処理したものを当日
屋外から屋内側へ入線する形をとるほうが、リスクはほぼ
なくなります(; ・`д・´)
さて、まずはその準備として、外装の皮むき寸法を確認します☆
塩害用の場合、先端からケーブルヘッドまでの距離は840㎜以上
外装の皮むきは330㎜になります。
一般的な端末処理剤の場合、
屋外用で183㎜、屋内用で175㎜になります(; ・`д・´)
これらを考慮して、脚立などにケーブルを固定して作業します( `ー´)ノ
あと重要なのが、相の確認です(‘◇’)ゞ
高圧ケーブルを取替する場合、青、白、赤、
この色の並びを間違えないようにしないといけません(; ・`д・´)
場所により、左側が赤相だったり、青相だったり違います。
今回は新設なので、屋外側を例えば、左から赤、白、青と決めたら、
屋内側の端末処理をあげる時も、同じく、左から赤、白、青とします(‘ω’)
受電するときに、高圧ケーブルの耐圧試験、リレー試験など様々なチェックが
主任技術者がされますが、
万が一、逆相だったりして、モーターが逆回転して壊れたなどの事故があった場合
相の間違いは、施工業者の責任になります(; ・`д・´)
その他は確認不足ということで主任技術者の責任にはなります(; ・`д・´)
ですので、基本、既設と同じ色同士の並びで高圧ケーブルの相を
間違えない限りは、2次側で機械のあちこちで、相が入れ替わったり
していたとしても、今までと同じように動くはずなんです(‘◇’)ゞ
先端を少し皮をはぐと、色識別テープがでてくるので、
こちらはちょっとわかりにくいですが、白色なのでN相だと
いうことがわかります(‘ω’)
2本目をめくると、青色なのでT相なのがわかりますね(‘ω’)
これで、のこりの1本は赤色のR相ということになります(‘ω’)
ここで、ケーブルにビニルテープで色分けしておくと
固定する時に間違えずに安心です(‘ω’)
840㎜に余長、先端を100~200㎜みて、だいたい
1000㎜ほどの位置にケーブルヘッドを取付、固定します(‘ω’)
各線の線間は200㎜の離隔が必要なので、
目安として、200㎜ピッチで印をつけときます(‘ω’)
そして、だいたい200㎜間隔で線を固定するとこんな感じです(‘◇’)ゞ
固定せずに、ペローンと横たわった電線を処理はしにくいので
私はいつもこうやって作業します(; ・`д・´)
だいたいの形がきまったところで、ケーブルヘッドから
約840㎜のところで、ケーブルの先端を切断して、
各線の頭を揃えます(‘◇’)ゞ
ここで、立った時や座ったときに、肩より少し下に電線が
くるように固定すれば、皮むきの作業がしやすいです(; ・`д・´)
この碍子がついた本体を取り付けると、こういう感じの
仕上がりになります(; ・`д・´)
昔はこういったプレハブ工法のキットが無いために、
この碍子の部分は、すべてテープで巻いてストレスコーン
と呼ばれる部分を職人の手で作っていました(; ・`д・´)
最後に端子の部分は圧着接続しますが、
昔は圧着機もなかったので、ハンダ付けで端子は接続していました。
【高圧ケーブル作業主任者】の資格を得るには
その昔の工法でストレスコーンを実際手で巻いてつくったり、ハンダ
付けで端子をつけたりというのも教えてくださいます。
もちろん、現代のこのようなプレハブ工法の端末処理剤を用いて
作業のポイントなども教えていただき、座学などを経て、実技試験に
合格すると、免許を取得することができます(‘ω’)
この部分は本当に何回も言うように、電気の部分でも最も
危険でもっとも重要な要素であるので、十分に知識と技術をもつひと
以外さわってはいけないと思います(; ・`д・´)
さて、また脱線しましたが、
さっそく外装をむいていきましょう(; ・`д・´
外装は固く、電工ナイフをお持ちの方はちゃんと研いでおかないと
刃がはいりません(; ・`д・´)
僕はカッターナイフ派なので、端末をあげるときは必ず新しい刃に
代えます(; ・`д・´)
切れ味がわるくて、力んだりすると、ぐっと余計に刃が入ったり
して、外装の中の遮へい銅テープや半導電層と呼ばれるものに
傷をつけてしまいます。
外装向く段階で、この中身の重要部分に傷がついた時点で
やり直しになりますΣ(; ・`д・´)がビーン
また、電線を先っちょちょん切って、寸法とりなおしです(; ・`д・´)
、
上記のような、高圧ケーブルの外装、内装の厚み分しか
刃が入らないように設計された、専用のシースカッターがあります(*’ω’*)
定価で12万ほどします(; ・`д・´)
、、弊社はそこにお金をかけず、自分の手で頑張りますw
何回か端末処理をしていけば、シースカッターを使わずとも
全然問題なく皮剥ぎができるようになります(‘◇’)ゞ
そのコツを今回は教えますので、参考にしてください(‘ω’)ノ
まず、ケーブルの先端部分で、ナイフの刃を入れていきます。
外装の剥ぎ取りは、先端から330㎜までですが、
330㎜の場所から、ナイフの刃を入れ始めた場合、
もし失敗して、中身まで傷をいれたら、やり直しすることになります(; ・`д・´)
ですが、この先端の部分は、後々の工程で心線まで皮をむいてしまう
為に、遮へい銅テープなどまで傷が入っても、どうせそこは捨てるので
最初の刃をいれる練習という感じで、ここで刃の入る角度や切れ味、力の
入れ具合などの感覚をつかみます(; ・`д・´)
外装をむくと、白い紙テープが巻いてありますが、
これは傷つけても大丈夫です(‘◇’)ゞ
この白い紙テープの次に、遮へい銅テープが巻いてあります(; ・`д・´)
はい、この白い紙テープのなかに金色に光るのが
遮へい銅テープですが、
ちょっと試しに傷つけて失敗してみました(‘ω’)
刃が入りすぎると、写真のように、傷がついてしまい、、
銅テープが切れてしまったります(; ・`д・´)
でも、ここは先端なので、心線だったり、シースしか残らない
部分になりますので、やり直しはしなくて大丈夫!
刃を入れる角度は、外装に対して、垂直ぎみにしてしまうと
写真のように、、刃が入りすぎた場合、
すぐに内装に到達してしまします(; ・`д・´)
ですが、外装に対して、60度ほど刃を傾けて入れることにより
もし、外装をとおりこして、刃が入り込んだとしても、
このように、白い紙テープの上に刃が横たわる形になるので
遮へい銅テープに刃が入らないのです(; ・`д・´)!
この刃の入れる角度は先端部分をみながら最初に刃を入れて
確認すれば、目で見てわかります(‘ω’)
重要なのは、刃を入れる角度です!
切れ味の悪いナイフを使うと、無理に力をいれたりして、
ぐっとおしこんだりして、角度が浅くなって失敗するので
切れ味のいいナイフをおすすめします(‘ω’)
そして、先端からケーブルヘッド方向に皮をはいでいきます(‘ω’)
刃を10センチほどいれたら、ニッパーかペンチで切った部分を
開いていくと、わかりやすいです(‘ω’)
多少刃が届いていなくても、引きちぎって、魚を開くようなイメージで
はいでいくのが一番理想な剥ぎ方です(‘ω’)
こういう形で、ニッパーで回転しながら開いていくのが、力をあまり
使わずに他を傷つけないで済む方法ですね(‘ω’)
ペンチだと、この皮をつかむときや、開くときにペンチの本体の角が
当たってしまい、遮へい銅テープを傷つけることがあります(‘ω’)
実際は結構硬い皮なので、力をいれるので、
滑ったりすると、工具が当たるだけで簡単に中身に傷がつきます(; ・`д・´)
先端より330㎜の地点にやってまいりました(; ・`д・´)
ここらへんの皮むきが、一番神経を使います(; ・`д・´)!
端末処理の作業工程の中で一番神経を使うのがここなので、
シースカッターがあれば、そこが簡単に安全にすんでしまうとなり、
カッターに10万かけてでも安いかなと思ったりはします(; ・`д・´)w
この部分は、刃を入れすぎず、息をとめながら最新の注意を
払いながら引きちぎるような感覚ではいでいきます(; ・`д・´)
外装を3本むき終わりました( 一一)
私の中でこの工程が済めば、もう終わったも同然ですw
一番最初でありながら、一番神経を使います(; ・`д・´)
ここからも要素としては、神経を使って作業は続きますが、
7割は無事完了したようなもんです(‘◇’)ゞ
ちょっと長くなるので、今回はここまでにして
次回で続きの作業を紹介することにします(; ・`д・´)